鎧友御一行で、旧古河邸を訪れたのは3年前だったでしょうか。
東京都北区にある、柳生邸のモデルになっている建物です。
建物の外観は柳生邸にそっくり。
建物内は間取り等かなり違うのですが、洋館の雰囲気は、やはり柳生邸を思わせてくれます。
そんな旧古河邸に、気になる一室がありました。
そこは社交のためのビリヤード場だった部屋ということですが(うろ覚え)、
天井の真ん中が広くガラスのモザイクになっていて、日光が射しているのです。
でも天窓というわけではなく、上には屋根のついた空間が広がっているようで、不思議な感じがしました。
この部屋の上はどうなっているんだろう。
もし屋根裏部屋なら……。
そのとき、ほこりのたまった、でも日が射してぽかぽかした屋根裏部屋に、当麻が一人ですやすやと昼寝をしている情景が広がりました。
それをどうしても漫画の見開きに表現したくて。
実際に描いてみるとなかなか思うような情景は描けないもので、
途中挫折して文章化してみたものと、それでも何とか完成まで無理やりこぎつけた漫画と。
2つの作品ができあがりました。
小説と漫画、違うところは、征士さんが気配で仲間を探せるか、探せないかというところ。
漫画は表現力とかけられる時間の限界から、当麻以外の仲間たちはさくさくと見つけてもらわなくてはならなかったので、征士さんは気ですぐに仲間が見つけられるという都合の良い設定に。
小説では探す場面も表現がしやすかったので、じっくり探していただきました。
お時間のある方は、読み比べてみてください。
この漫画は、人物を描くときにクリスタの3Dモデルを使いました。
いろんなポーズがおかしくなく描けるんだけど、
でもやはりポーズのさせ方が素人だからなのか、動きの固さは余計目立つかも?