Twitterで見かけた『攻めが受けを殺し、受けが「愛してた」って微笑んで死ぬ』という妄想。
これがとってもよくてですね、モグモグしてます。
でもそこそこ壮大な話のクライマックスですよね、こういうの。
残念ながら、そういうのは書き手として向いてないので、ひたすらその場面だけを脳内でモグモグ。
捕らえられて(またか!!!)意識を封印され、遼たちを攻撃する征士さん。
征士さん本人の意識を呼び起こすためには、眠った魂を揺さぶる相当のショックを与えなければならない。
一番ショックを与えられるのは、己の手による当麻の死ではないかと当麻が思いつくくらい、二人は愛し合っているし、お互いの愛を信じているわけです。
その前に、呪われた王子が恋人を手にかけることで呪いが解けた的な逸話でも登場させますかね。
遼も秀も伸も、当然ダメって言うんだけど、何とかしないと征士さんや自分たちだけでなく、世の中が吹っ飛ぶようなことになってしまう。
(人間いつかは死ぬんだ。どうせ死ぬならこれが、俺にとっては一番納得のいく死に方かもしれん)
なんて考えて、当麻は自分の命をかける。
わざと接近戦に持ち込み、征士さんに殺したのが自分だとよく分からせるために、征士さんにいっぱい話しかける当麻。
出会った時、たぶん一目惚れだったこと。
それでもいけ好かなくて、なかなか素直になれなかったこと。
征士さんの気持ちも自分に向いていると知って、嬉しくて一人で泣いたこと。
でもでもやっぱり二人の将来のために、自分の思いを征士さんには伝えないことに決めて。
それに気づいた征士さんは、一心に当麻を求めてくれたこと。
そして、仲間たちの後押しもあって、なんとか思いを通わせた。
俺たちはそんな二人なんだぞって。
「愛してる、征士。これで正気に戻らなかったら許さないからな」
傷だらけだけど、とっても綺麗に微笑んで。
わざと翔破弓を空振り、征士さんに隙を見せる。
武装が解けた当麻に、無情にも振り下ろされる光輪剣…………!
「当麻ぁあああああ!!!」
倒れた当麻に、駆け寄る仲間たち。
みんな涙でぐしゃぐしゃだよね。
遼が涙だらけの顔で征士さんを睨みあげると、征士さんは凄い形相で苦しみ出して、そして、意識が戻る。
「…………当麻…………。当麻!当麻!!!」
駆け寄る征士さん。
でも当麻は、既にこと切れている。
「征士………」
「戻って来れたんだね」
「…………くそっ。どうしてこんなことに……っ」
「当麻は…………私が、殺したのだな」
当麻の亡骸を囲んで、皆が項垂れていると……。
何かがね、仕掛けてあったわけ。
天空の鎧玉が光って、当麻の体を天空の鎧が包み込む。
フェイスガードも閉まって。
ゆっくり宙に浮いたかと思ったら、ゆっくり、ゆっくり立ち姿になって。
当麻の目が、静かに開くのですよー!
「どうしたんだ?みんな。そんなにボロボロになって」
って言っちゃうと、ギャグかなw
「やれやれ。まったく手のかかる王子様だぜ……」
とかなんとかボヤいてから、笑っていただきましょうか。
何をどうやって仕込んでおいたのか。
それもまた一か八かだったわけだけれども。
そこんとこ、何かいい案が浮かぶといいなぁ。